婚活をする中で誰もが最初からうまくいく訳ではありません。特に、「仕事や趣味では成果が目に見えて出るのに、なぜ婚活だけうまくいかないのだろう?」といったアラフォー世代の皆さんをよく見かけます。「理想の条件は変えたくないけど、変えないままでは結婚ができない」といった葛藤を解決する3つの戦略を活用することで、納得のいく結婚への道すじを歩みませんか。
①ピンチはチャンス

うまくいかない時はチャンスです。なぜなら、壁にぶつかる原因を見極めることで対処法がはっきりするからです。うまくいかないことには原因があります。人は多かれ少なかれ、誰しも弱点があるのです。
<相手に依存してしまう>
<無駄遣いが多い>
<お酒を飲みすぎてしまう>
<人付き合いが苦手>
<綺麗好きすぎる>
など、挙げればきりがありません。こうした弱点が、例え表面化せずに結婚ができたとしても、いずれは相手に知れることになり、結婚して早々に早くも離婚の危機‥なんていう事態になりかねません。
アラフォー世代の皆さんは社会内では中堅からベテランと言われる立場になることが多く、注意をされたり指導を受ける機会は減って、自分の弱点と向き合う機会は少なくなっていると思います。だからこそ、自発的に目を向ける必要があります。
風邪でも鬱でも、早くに見つかれば軽い症状で終わります。それと同様で、自分の抱える弱点も、隠して我慢して重症化させるよりも、早くに気付いて対処すれば大事には至りません。あなたの婚活がうまくいかない理由は何ですか?よくよく思い返すと、同じようなことでつまずいてはいませんか?それに薄々気付いてはいるけど、放っておいてはいませんか?
こうしてうまくいかない原因をはっきりさせ、それを対処するために行動をすることは、一見すると「妥協」として目に映るかもしれません。
では、うまくいかない原因が分かって対処した具体的な例です。
『年下がタイプだから、婚活では自分よりも年下を絶対条件にしていたが、付き合っても長続きしなかった。しかしよく考えると、いつも相手に合わせすぎて自分が疲れてきってしまったのが別れる原因だった。このことから、相手に甘えて欲しい気持ちよりも自分が甘えたい願望が強いこと気づき、もっと包容力のある年上を条件にしたところ、結婚まで考えられるような相手が見つかった。』
この場合、婚活の際の条件を「年下」から「年上」に変更しているので、この点だけを聞いた友達などからは「理想があったのに妥協したんだね」と言われるかもしれません。しかし実際は妥協ではなく、自分により見合った相手と出会うための戦略的な「修正」なのです。
②理想条件は自分を映す鏡
やさしさの連鎖を起こそう

当たり前ですが婚活は一人ではできません。相手があっての婚活です。そこには常に、自分の願望・欲求・期待・希望などが入り混じります。これまでの体験や知識が多ければ多いほど膨れ上がります。そういったものを100%満たした理想の相手と出会う人もいるかもしれませんが、なかなか出会えないのが実際です。なぜなら理想は「空想」相手は「現実」だからです。
「服の趣味があまり合わない。」
「相手の実家が行ったことのない地域で心配。」
「ペットを飼いたいのに、動物が苦手みたい。」
など、ちょっとしたことがネックになり、一歩が踏み出せないこともあるでしょう。そうした際、相手の気になる点にどう対応するかが焦点になります。生理的に難しかったり、生活上の不便さがあるなどの、どうしても受け入れられないことではないなら、一旦妥協をして受け入れてみませんか。ここで大切なのは、我慢をするのではなく、妥協をして「受け入れる」ということです。
あなたが相手の良いところと悪いところを細かくチェックしているのと同様、相手もあなたをくまなくチェックしています。あなたが理想条件があるのと同様、相手にも「相手にとっての理想条件」があるのです。あなたは相手にとって、理想の相手でしょうか?そうかもしれませんが、あなたが相手に思っているのと同様にちょっと惜しい点があるかもしれません。
あなたが自分の理想をちょっとだけ妥協し、相手の特徴を受け入れたとしたら、それは確実に相手に伝わります。我慢するとなると無理が生じ、「私が我慢してあげている」という押し付けがましさが伝わってしまいますが、妥協し受け入れるとなると、相手は「自分の特徴を分かってもらえた」といった穏やかな雰囲気として受け取ります。
人には、自分がしてもらったことは相手に返したくなるという特徴があるので、やさしくしてもらうと、やさしくしたくなります。つまり、相手を受け入れるということは、自分を受け入れてもらうということにつながるのです。
自分へさらなる良い影響も

もし、相手の気になることを妥協し受け入れられたとしたら、大いに自分を褒めてあげてください。相手を受け入れるということは、自分自身を肯定的に認めることにもつながります。「ちょっとの違いを受け入れられた自分」「柔軟に対応できた自分」として、自分の良いところを実感することができ、さらにあなたの魅力に自信が加わることになるでしょう。
このように、妥協をして相手を受け入れるということは、相手にとっては自分を認めてもらえたとの満足感から、あなたに対しても許容的になりやすくなることに加え、あなたの懐の深さが良さとして伝わるという利点があります。さらには、相手を受け入れることができたことで、あなた自身の自己評価が高まり、その後の婚活においても自信や余裕を持ってのぞめるという利点もあるのです。
③目的である「結婚」を見失わない

結婚に向かって婚活をしていくと、様々な事態が起こってきます。相手がなかなか見つからなかったり、好みではないタイプからばかり好まれたり、婚活疲れをしたり、自分の理想が分からなくなったり…。
ごちゃごちゃとした時は、原点に立ち返ることが必要です。そもそも、なぜ婚活を始めたのでしょうか。答えは一つのはずです。それは、「結婚」をするためです。この目的を達成するために必要なことを優先的に行うとすると、妥協をする必要性も出てくるでしょう。その時、妥協をすることに躊躇したとすれば、「結婚」よりも「理想」を優先させてしまっている可能性があります。つまり、婚活の目的が結婚ではなく、「自分の理想の相手を探すこと」にすり替わってしまっているのです。
アラフォー世代の皆さんは特に、これまでの多くの経験による思い入れや願望が強い場合もあって、より目的がすり替わりやすくなります。『趣味にこだわるあまり、趣味の合う人を探すこと』が目的になってしまったり、『仕事で得にくい自尊心を満たすために、とにかく数多くの人からアプローチされること』が目的になってしまったり。
まとめ
行き詰まった時こそ、シンプルに原点に立ち返り、「結婚」が目的であることを思い出してください。そして、妥協をすれば結婚に近づくのだとすれば、積極的に妥協することで確実に一歩「結婚」へ近づく行動を迷わないでください。この場合、妥協をすることが結婚へつながる最大のメリットと言えるからです。